染織家・中野みどりの仕事

「紬きもの塾」の記録や紬織、きもの、工芸、自然、平和を綴ります

2013-01-01から1年間の記事一覧

今年の締めくくりにつくづく思うことと、アート鑑賞いろは塾お知らせ

千切りに巻かれた経糸と、整経を終え、鎖に編まれた経糸。 昨日、今日と続けて糸巻き、整経、経巻きを2反分終えて、お正月明けからの仕事の準備をして染織の仕事の締めくくりとしました。 どんな感じに織り上がるのでしょう。 織物は緯糸が入らなければ見え…

第9回紬きもの塾――着物を着る

4月から、段階を踏んで紬織りの糸や風合いなど、元のところから学んできましたが、いよいよ着物を着るところまで来ました。 参加者のうち、月に2~3回は着物を着る方が2名ほどで、他の方はほとんど着ていないということです。 また、着ている方でも着るの…

紬のショール

初冬を向かえ本格的に寒くなってきました。工房のサザンカも美しいです。「紬の会」以降もひき続き紬のショールの制作にあたってきました。その紬のショールを少し画像でご紹介します。私が作る着物もそうですが、ショールも似た感じのものはありますが、1点…

武蔵野美術大学特別講義――「紬きもの塾」移動教室④

先月の7日に今年も武蔵野美術大学のテキスタイル,工芸工業デザイン科の3年生の学生に「紬織りと着物」をテーマに特別講義をしてきました。 この日、朝は雨が降っていまして、また少し遅くなってしまい、着物ではなく洋服で行こうかと、チラッと頭をかすめた…

第7回紬きもの塾  布を織る

真綿から糸をつむぎ、染、織物設計もして、そしていよいよ織る段階に入りました。 順番に、3寸(約11cm)の長さを1時間ほどかけ織ってもらいました。 同じ条件で、こんなにも違うデザインが産まれてくるものですね。 ただ、経糸も表情豊かだけれど、とても…

櫻工房の柿

工房の庭には柿の木が1本あるのですが、選定した枝、葉を染によく使います。 枝を小窓まで伸ばしてあって(わざと伐らないで^^;)、夏は日よけにもなります。 その枝に、冬は野鳥が止まりますので部屋からバードウォッチングも楽しんでいます。 そして何よ…

ススキの花

昨日の夕方、近所に買い物に出かけました。 途中の道端にたくさんススキが穂を広げています。 丁度開花期のススキもあります。 風に揺れてうまく撮れないのですが、携帯カメラでパチリ! 黄色の葯(やく)が美しい! 亡き母が、今の私と同じ歳の10月に、以前…

第6回紬きもの塾 「織物設計」

並んで糊付けした糸をほぐしているところ。真剣な表情だけれど、難しい・・・今回はいよいよ織りに入るための準備として自分が紡いだ糸の長さを確認し、9寸幅に織るために、何越し分の糸があるのかを計算しました。それからデザインに入りました。条件は自分…

旬を食べ、旬を着る

週に1回ミネラルたっぷりの有機野菜を、紬塾にも参加してくださっていたTさんから配達してもらっています。 ご実家は農家でしたが、無農薬、有機栽培で昔の野菜の味を目指したいと、10世帯分ほどをほぼ一人で育てています。 原発事故以降、腐葉土、糠が使え…

アート鑑賞いろは塾

昨日19日は満月でした。工房のリンゴの木の上の方にくっきりと見えてました。 月見酒を愉しみました~。 *^‐^* 先日行われましたアート鑑賞いろは塾 、 [作品世界へのアプローチ――「美術がわかる」ために]を 10月13日(日)に鶴川の和光大学ポプリホー…

「速水御舟――日本美術院の精鋭たち――」

アート鑑賞いろは塾9月7日(土)の推奨展覧会「速水御舟――日本美術院の精鋭たち――」 を山種美術館で観て来ました。なかなかよかったです。 速水御舟といえば『名樹散椿』、『炎舞』(ともに 重要文化財)が最も知られた作品ですが、今回は『名樹散椿』の展…

水のいのち

合唱をしている人なら誰でも知っているといわれる1964年に作られた「水のいのち」(高田三郎作曲)を聴きました。 アカペラを楽しむ会のKさんがメンバーに入っている、男声合唱団お江戸コラリアーずの演奏会で。 50代までは合唱とは無縁できましたので(音楽…

第5回紬きもの塾  桜で染める

今年も暑い盛りに桜染の講習をしました。内容は過去の紬塾ブログも参考にしてください。 一人で染色するときは自分の仕事を次々と段取りよくやることに専念すればいいのですが、 二人ひと組になってもらい3組に別の作業を同時進行してもらうには、私は頭をフ…

アート鑑賞いろは塾

7月27日(土)2時半から町田市鶴川の可喜庵でアート鑑賞いろは塾(入門編)が行われます。 ご興味のある方はご参加ください。 講師の笹山央さんの話はとても好評をいただいております。 「美術鑑賞がより楽しく深くなった」「話の中に発見や気付きがある…

第4回紬きもの塾 糸をつむぐ

真綿から久米島式のやり方で糸をつむぎました。 結城の「つくし」という道具でもつむぐこともできるのですが、着尺よりも少し太め(1.5~2倍)の糸をつむぐには真綿を開いてかけるこのやり方がひきやすいのです。 少し太めの糸は均一につむぐのは細い糸を…

糸一本一本と向き合う

次に織るものを機にかける準備をしています。 作品集『樹の滴』の中に紬の制作工程のポイントを項目ごとに書いているところがあるのですが、ページが限られていて詳しくは書けなかった「経巻き」「経継ぎ」を補足しておきます。 上の画像は機にかける前の経…

第3回紬きもの塾'13 とことん着尽くす・麻の伊達じめを縫う

着物の仕立て替えや染め替えなどの私物の実例を見てもらいながら話を進めました。 着物は本当に合理的に考えられていて先人の知恵に頭が下がるばかりです。 この文化をもう一度現代の暮らしに生かしたいものです。 着物は高額なものと思われていますが一概に…

第2回紬きもの塾ーー糸の力、色の神秘

ある一時期に桜で染めた糸です。ほんの一例ですが、みなさんに見てもらいました。 この時期を経て生の草木で透明感のある色を染めるにはどうするのがいいかが少しわかってきました。 タイミング良く染めると発光するような色が染まります。 それにはよく観察…

ものの美シリーズーー「布の美展」

6月1日(土)から6月4日(火)まで町田市の古民家「可喜庵」で 仁平幸春(染)西川晴恵(織)中野みどり(織)の3人展が行われます。 工芸評論家でかたち21代表の笹山央さんの企画による展覧会です。 たくさんの現代工芸家の作品に触れ、評論文を書い…

第5期 紬きもの塾’13開講

お昼過ぎには雨も上がり、紬塾の新しいメンバー7名が櫻工房に集いました。 20代~3、4、5、60代?と幅広い年齢層で、布が好きな方、着物を着始めている方、着物は好きではなく、振袖も着なかったけれど後悔する気持ちもある方、着たいけれど自分で着付…

フジの花

今日は東京では2月下旬の寒さということです。 ガスストーブをつけています。 明日からの紬きもの塾の準備をしていますが、明日は雨模様のようです。 気をつけてお出かけください。 今日は他にもかたちの会の会誌『かたち』の夏号の校正、 6月1日からの可…

帯の経糸

これから帯の制作にかかります。上質の半巾帯と名古屋帯を二本続けて同じ経糸で織ります。 織物の美しさにはたくさんの色が入っていたり変化組織の複雑な織り方をしたり、そういうのもありますが、糸の風合いや微妙な色の違いの中に美しさを見出すというのも…

桶谷寧の茶碗を観る会――ものの本質的な美しさ

桶谷寧さんの茶碗を観る会は一昨日、濃厚な話の中に終わりました。 濃すぎて頭の整理が今だにつきません。 難しい話もあったのですが、話に引き込まれて聴いてしまい、風景写真も2~3枚しか撮れませんでした。 かたち21の笹山さんのブログもご参照くださ…

櫻工房の野鳥たち

今日は啓蟄ですね。虫たちが活動を始めます。 昨日朝食を摂っていると庭に鳥たちが種々集まってきました。 野鳥たちも活動が活発になる季節です。 なんとアオゲラが来てるではないですか!赤い帽子がオシャレ~!! 毎朝パンくずやコメ(七分搗き)、リンゴ…

「桶谷寧の茶碗を観る会」のご案内

「桶谷寧の茶碗を観る会」のご案内です。 世界に三碗しか現存しないといわれる南宋時代に焼かれた曜変天目茶碗を再現された、 京都の桶谷寧さんの茶碗を観る会を新宿の玄海「桐の間」で行います。 2008年にかたち21の企画で桶谷さんの展覧会を町田市の可喜…

冬の装い

友禅ワンポイントの半襟は仁平幸春作 寒い日が続いていましたが、急に暖かくなったり、また東京では雪が降ったり体調を崩されている方も多いのではないでしょうか? 1月下旬に地方へ出かけていたのですが帰る頃には風邪の症状が出始め6日間寝込んでしまいま…

糸を灰汁で練る

昨日、今日とたくさんの糸の精錬をしました。 今日は柿の木で染にも入りました。 うすいピンクが柿を無媒染で2工程染めたものです。 寒中の染は寒くて大変なのですが、糸も人間も身が引き締まる感じです。 よく寒中水泳とかしてるのをテレビで見るとこの寒い…