染織家・中野みどりの仕事

「紬きもの塾」の記録や紬織、きもの、工芸、自然、平和を綴ります

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

絹糸の精錬と人の叡智

梅雨の晴れ間をぬって節糸や玉糸の精錬をたくさんしていました。 蚕が吐き出した糸はすぐ使うのではなくアルカリ液の中で練る作業が必要です。 樫の灰から灰汁を作りその上澄みを使って練ります。 糸に触れた時の感触で練り具合をみます。 練り減り率をきっ…

初夏から梅雨時の単衣紬ー大人の取合せ

先日工房へ私の紬でお越しくださいました方の着姿をご紹介いたします。 お召し頂いた単衣紬着物と縞帯は私の作です。 帯留は小川郁子さんのものをしてきてくださいました。 薄ピンクベージュの帯揚げも私の染めです。(*^^*) 上の写真は室内で撮影したもので…

第4回紬きもの塾―「とことん着尽くす」と「観ることの創造性」

今回はいつもの着物の更生などの話に加えて、日常の中でもものをとことん使っていくことの例や、私の母が小学生の頃の銘仙の着物や娘時代の着物(上の写真)から作った風呂敷などを例に、小幅の布をはぎ合わせ布団や座布団などに利用されてきたことも話まし…

八寸帯「卯月野」

先日の工房展へ八寸帯を締めてお越しくださいましたお客様の着姿写真をご紹介します。 お手持ちの着物は知り合いのお母様がお召しだったものでかなりの傷みもあったという藍の紬です。身ごろを入れ替えたりして単衣に仕立て替えられたそうです。 取合せとし…

第3回 紬きもの塾――真綿から糸をつむぐ

4名の方に久米島式で真綿から糸をつむいでもらいました。 今までより真綿の量を増やし、時間も長くしました。 着尺用2~3本合わせたくらいの一番つむぐのが難しい太さでつむいでもらいました。 真綿の糸の特徴を知ってもらいたいからです。 単に簡単なことを…

工房展「紬の会'17-着る愉しみ」終了しました!

柿染め白地段着尺「真珠の彩り」 「紬の会'17-着る愉しみ」展、5月の連休に始まり、昨日工房展示も無事終了致しました。 ご来場くださいましたみなさま、ありがとうございました。 作品集「樹の滴」を読まれた遠方の方も実作を見てみたいとお越しいただきま…