染織家・中野みどりの仕事

「紬きもの塾」の記録や紬織、きもの、工芸、自然、平和を綴ります

2023-01-01から1年間の記事一覧

「平和の内に生存する権利を有することを確認する」憲法前文より

焦げ茶地藍縞紬着物「木霊」今年も押し詰まってまいりました。山積みの染めた糸を整理して棚に戻し、大掃除半分して、(^^ゞ仕立て上がってきた着物を、お客様へ発送。そしてブログ更新をして、私の仕事納めです。お陰様で、一年無事に仕事をさせてもらいまし…

23’紬塾染織実習 小さな布を織る(最終回)

糸をつむぐこと、染めること、織り物設計をすること、そして今回最終回の織ることを4回に亘って行いました。先日の半巾帯を織り上げた経糸が少し残り(予定外でしたが)、それを使って一人2~3寸ずつ織ってもらいました。自分でつむいだ糸(柿の小枝で染め…

作品集「樹の滴」の感想をいただきました

半巾帯連作も無事織り上がりました。ブログ更新も出来ませんでしたが、気持ちを集中させるためには他のことは全て置いておかなければなりませんでした。まだこれから湯通し、検反、仕立依頼などで気は抜けないのですが、、。さて、拙著、作品集「樹の滴」を…

第6回 紬塾 「自然で楽な着方」― 名古屋帯の結び方・半衿の付け方・着物の仕立寸法

すっかりブログの更新が遅れておりますが、半巾帯の制作に集中しております。終了の目途は立ってきましたが、休みも取らずに仕事をしていたら、腰痛も始まってきました。無理は禁物。急がば回れですね。。そこで、ブログの更新を。今月初旬に行われた紬塾の…

第5回 紬塾「日本の取り合わせ」――ものの力を合わせる

" 木犀に帯締めながら目をやりぬ 星野立子 "半巾帯の連作に集中しながらも、庭の金木犀、銀木犀がふっと香ってきます。初旬に行いました紬塾「取り合わせ」についての報告です。毎回盛り上がる着物の取り合わせワークショップ。T.P.O.を考え、一人2パターン…

第4回 紬塾「伊達締めを縫う」

報告が遅くなりましたが、先々週の紬塾では麻(ヘンプ)の伊達締めを縫いました。通常は9月後半に行いますが、コロナのこともあり、換気の出来る内にと思い、暑い時期ですが、前倒しで行っています。色々な生地(麻)を試してきましたが、ヘンプ麻の程よい…

第3回染織実習「織りの準備」― 糸の糊付け・設計

残暑の中、四方の窓を開け放ち、冷房無しで、紬塾の実習の方と小さな布を織るための準備に入りました。先日染めた緯糸に布糊と生麩を合わせた糊を付けました。糊付け3年と言われるくらい、天候によっても左右される難しいものです。付けた後は天井の方へ高く…

【「半巾帯連作プロジェクト」第2弾】 参加者募集!! お知らせ

上の画像は第一弾の時の[変奏曲シリーズ作品Ⅲ「春時雨」]※説明会お申し込みは、締め切りました。3年前の秋に「半巾帯連作プロジェクト」を立ち上げ、2タイプの経糸を用意し、各5本の半巾帯を連作しました。参加者と私のやり取りから生まれてきました。…

夏の着物と自然と平和

先日、網代織の越後上布に、若いころに織った白地の半巾帯で出かけました。この日はいくらか凌ぎやすく、それほど苦も無く、熱中症にもならず帰宅しました。麻の自然布は素晴らしいものです。この着物は古い男物から仕立て替えたものですが、袖丈も短めで、…

第2回染織実習「糸を染める」― 工房の庭木を使って糸や半衿、帯揚げを染める

今年は5名の方と染織実習をしていますが、梅雨明けしたその日に染色をしていました。写真は、たまたま参加のみなさんが撮ってあった写真を提供いただきました。私は指示を出して、お手本を見せたりするだけでも手いっぱいで、写真を撮る暇もありませんでした…

「卓布・仕覆裂」オンラインショップに公開しました!

暑中お見舞い申し上げます。梅雨明けか?と思わせる暑さですね。少しばかり涼をお届けします。若い方はご存じないかもしれませんが、水中花を古道具屋さんで購入しました。昭和20~30年頃の製作されたものだそうです。草で作る通草紙というものでできていて…

紬塾 第3回「とことん着尽くす」  ― 着物の更生・運針

いつものように着物の更生方法や、私物でその実例を見てもらいました。また日常の暮らしの中でも、ものを大事にしていくことなど、みなさんが普段気をつけていることなども話し合いました。トップの写真は、額田昇作コレクション『ぼろの美』を見てもらって…

紬塾’23染織コース― [真綿から糸をつむぐ]

23年度の染織実習コースが始まりました。5人の方に2グループに分かれてもらい、真綿4.5gから糸を、久米島方式でつむいでもらいました。初期の方たちは2gぐらいでしたが、何故かだんだん増えて、大変なことになってきました。。(^-^;まずは真綿を台に掛け…

「着る」ことについて

紬塾では、毎回着物でみなさんをお迎えしますが、個人的なお洒落のためだけに着ているわけではないのです。私が着ている紬は各回の内容に即して選んでいます。このことも具体的な実例として、参考にしてもらえたらと思っています。なので、ほぼ着る着物は決…

第2回紬塾「糸、色、織について」

第2回はいつものように、紬の一番基本となる、糸や草木の色、織物の経糸の重要性、堅牢性など、繭や真綿から糸を引き出すワークショップ付きで講義をしました。紬と言っても使われている糸は様々で、その特徴をよく見て選んでいくと良いと思います。生糸系…

経糸のかたち

着尺用の経糸を巻いてます。紬は経糸の仕事(糸選び、精練、染色、糊付け、糸巻、整経、経て巻)が織り物の善し悪しの7~8割を決めてしまうものだと思います。機に掛けるまでが、緊張の連続です。今まで400反以上織ってきましたが、どれだけ座繰り機を回した…

第14期「紬きもの塾'23」開講しました!

紬塾は一年お休みをいたしましたが、今期は5名の方と一緒に紬織りを中心に、着物の文化について、また自然のこと、環境についても考えを深めていきます。コロナのこともあり、ずっとブログも読みながら、この機会を待ってくださっていた方もいらっしゃいま…

第14期 「紬きもの塾23」開催についてのお知らせ<2>

第14期「紬きもの塾23/基礎コース」受講生を募集します。※定員に達しましたので受付を締め切りました。「紬きもの塾23」基礎コースは3/18(土)からメールでお申し込みください。お申込みの際は、お名前、郵便番号、ご住所、電話番号を明記してください。折…

「羊歯文刺繍帯」を譲り受けました!

長いこと、紬を織る仕事をしてきましたので、いろいろなことがありますが、間もなく米寿を迎えるお客様から、もう着物を着ることもないので、私の着物と帯を引き継いで使って欲しいと頼まれました。ちょっと迷いましたが、「中野さんに着て欲しいの・・」と…

宗廣力三先生の仕事から受け継いだこと

紬きもの塾では初回に、紬縞織、絣織の人間国宝の宗廣力三先生(1914年4月25日 - 1989年11月21日)の仕事についても作品集(日本経済新聞社刊)を見てもらいながら、すこしですが触れます。トップの写真で私が着ている紬は、工房を卒業する半年前に真綿を一…

第14期 「紬きもの塾’23」開催についてのお知らせ<1>

立春を迎え、暦の上では春。年末に床の間に活けていた葉牡丹も活け替えて、まだ楽しんでいるのですが、花芽も出てきました。一昨年の45周年展の後、紬塾はお休みを頂きましたが、今年度は開催をしたいと思います。HPに日程の詳細をアップしました。「紬基礎…

木斛染「一崩し」着物

先月、お客様が木斛(モッコク)染ピンクの着物に、染帯を取り合わせ、工房までお越しくださいました。写真のピンが合ってなくて、質感わかりにくいですが…。落ち着いたピンクの着物と、濃い紫の縮緬帯とよく合っています。小物は薄青紫の帯締めと、薄緑の帯…