制作工程
経糸の糊付けや経糸巻ををしています。私が使う糸は節や毛羽のある糸が中心になりますので、糊(布海苔+生麩)を付けて使います。糊は付ければよいというものではなく、必要最小限にします。風合い、打ち込み具合とも関連します。糊付けの日の天候によって…
着尺用の経糸を巻いてます。紬は経糸の仕事(糸選び、精練、染色、糊付け、糸巻、整経、経て巻)が織り物の善し悪しの7~8割を決めてしまうものだと思います。機に掛けるまでが、緊張の連続です。今まで400反以上織ってきましたが、どれだけ座繰り機を回した…
秋の訪れを日々味わっています。工房の銀木犀もいい香りを放っています。ショールの連作を続けています。経糸は同じですが、緯糸でかなり雰囲気は変わります。どんなものになるか私にも分かりません。設計図は描きませんので。描いてもその通りにはならない…
残暑お見舞い申し上げます。お盆明けからまた暑さがぶり返しております。またコロナも大変な状況で、先行き不透明ですが、ワクチン一本槍の科学に基づかない方策、何とかしてほしいです。。(-_-;)紬塾も10月までお休みですが、みなさまお元気でしょうか?私…
台風19号の襲来から1週間が経ちました。被災地の皆さまに謹んでお見舞いを申し上げます。時間はかかると思いますが、被災地の一日も早い復旧をこころよりお祈りいたします。 15号に続いて本当に広範囲にわたり大変なことになりました。さまざまな被害状況をT…
工房では久しぶりに絣の着尺にかかっています。以前にもブログでご紹介しましたが、手結い絣りという沖縄に伝わる技法を使います。前回は布幅に対して小綛を少し大きく作り、遊び分を持たせたもの。今回は布幅に対して、ほぼ同寸に作ります。動きの幅が違い…
来月の工房展(5/28-6/3)向けにモッコク、リンゴ、ナシ、ビワなどで帯揚げを染めています。 モッコクはグレイッシュピンク、リンゴは黄色系、ナシはピンク系、ビワはオレンジ系を染め分けています。 今までビワの枝葉でピンク系(灰汁媒染)、グレー系(鉄…
前記事でも書きましたが、蕾のついたしだれ梅で帯揚げや糸を染色中です。 剪定枝の一枝だけ瓶に活けて部屋の中に置いておきました。 3日後に開花しました。桃色の八重咲きです。可愛いです!!芯の緑も効いています。 こんなに美しい花を私達に見せてくれる植…
夕暮れの中の一点物^^;梅染帯揚げ 3月上旬の展示向けに帯、着尺、ショール、帯揚げの染を同時進行させています。 頭の中は毎回新たな仕事ばかりですので、いっぱいいっぱいですが、気持ちを集中させてかかっています。 近所で、しだれ梅の剪定したものを捨…
シンプルな縞の着尺+帯を整経しました。 整経としては同じ繰り返しの簡単なタイプのものです。 40年近く織り続けていますので真夏を40回過ごしたことになります。 この間冷房なしの環境で仕事を続けてきましたが、歳を取りましたので、そろそろエアコンを使…
櫻工房の庭木の枝葉を使っての染の作業も2週めに入っています。 東京は雨の少ない梅雨となっていますが、染色をするにはよく乾きますのでいいのですが、温暖化による地球規模の気象の異変が心配されます。 染色の時には水を使いますが、無駄にしないよう気…
庭木の剪定があり大量に枝が伐られました。上の画像は庭の真ん中にある桜の木の剪定中。 染めで使う分を取り除いた残りは剪定ゴミとして出します。束ねる作業をしてくださっています。町田市では堆肥にするようです。 森のような庭も好きなのですが、東京の…
新しく染めの作業に入る前に糸棚のチェックをしました。 上の画像は高さ1.6mほどの収納棚の糸ですが、左が真綿系(半つや消し)、右が座繰り糸(光沢あり)。 様々な染材で染められたものです。 ほんの少し残った糸は桐の文箱へ。帯を織る時などの差し色に…
梅雨の晴れ間をぬって節糸や玉糸の精錬をたくさんしていました。 蚕が吐き出した糸はすぐ使うのではなくアルカリ液の中で練る作業が必要です。 樫の灰から灰汁を作りその上澄みを使って練ります。 糸に触れた時の感触で練り具合をみます。 練り減り率をきっ…
今年に入ってから二反分の着尺の設計、糸巻き、整経、経巻、織付け、柄決めと集中して進めてきました。間もなく織り上がります。 染織のどの工程も熟練を要し、またどれも手の抜けないものですが、特に整経と経巻が真っ直ぐな布を織るうえで最も重要で、最も…
身近な植物を煎じていくと、赤と黄色の色素が出てきます。 植物によって赤が多いもの、黄色が多いもの、その両方が拮抗しているもの、あるいは同じ植物でも部位によって、また煎じる回数、煎じ方によって赤味、黄色味の違いがでるものもあります。 数種類の…
工房ではシンプルな手結い絣の着尺を現在進行中です。 この写真はまだ織りつけ中のものです。 私はシンプルな絣が好きですが、シンプルゆえにごまかしのきかない難しさもあります。 お洒落着の紬ですので、絣と地糸を混ぜて織ることで柄が強くなりすぎず、奥…
今年も暮れようとしています。工房は本日が仕事納めです。先月の染めの仕事の後は織物設計をし、あとは糸をひたすら巻き、整経、仮筬、巻き込み、経て継をしていました。糸巻きは一番簡単で単純な仕事のように思うかもしれませんが、節糸の扱いはこれがなか…
11月下旬から2週間ずうっと糸染をしていました。冬の色を染めています。 庭木の剪定を2回に分けてもらいました。染色するために、新しい染材を使いたいからです。 今回は木斛、桜、柿、リンゴを染めました。 現在部屋の中は空気酸化させるために竿にかけられ…
工房では帯の制作を続けています。 春には春の、夏には夏の、秋には秋のもの・・を織るのが本当は一番好きです。 販売的にはもっと早く作ってシーズン前にお見せしないといけにのですが、^^; 作る立場になるとその「今」という時の光や空気の中でのギリギリ…
織物の仕事は細かな作業の連続です。 特に綜絖と言われる経糸を上下に開口させるための仕掛けの穴に綾から糸一本一本を取り出し順番を間違えないように通す作業は大変です。 単純な平織りの通し込みならまだ良いのですが、数枚ある綜絖の順番が複雑な変化組…
細い綿の糸束を三つ編みにしています。 結構長いです。 全部編みきると3本分です。 長いあいだ使いボロボロになりました。 紐の天地を変えたり、長さを詰めたりしながら一番擦れるところを少しずらす工夫もしながら使います。 しかしもうこれは限界になりま…
工房の大山桜も今日満開となり、そしていきなり散り始めました。 こんな現象はここへ来て初めてのことだと思います。 あわてて急遽、明日の夕刻より花見楽しみます! 花びらが散り始めた中で反物の伸子仕上げをしました。 午前中は風も穏やかで乾燥気味でし…
黒地に藍の絣模様の着尺の準備を進めています。ちょっと難しい縞です。 狭い工房の室内でくくりますので、私は経巻機のドラムに絣糸の束を巻きつけ、もう片方は機にくくりつけてやります。 部屋を斜めに使います。 くくり幅の広い絣の場合は内側にポリエチレ…
大掃除の季節ですがみなさまお忙しくされていると思います。 私も糸棚の糸の片付けを兼ねて、繋ぎ糸の入った着尺を制作しています。 少しずつ木枠に残った糸を眺め、どれとどれを使い、どの順番にするかなどを考えながら木枠に巻き取っていきます。 繋ぎ糸を…
黒を染めています。 数年前に桜や白樫で染めた焦げ茶にログウッド、アセンを重ね、深みのある黒にしていきます。 黒染めは何回も染重ねますので糸も傷みやすいのですが、 ログウッドと併用すると回数も減らせるので使っています。 ただ、深味を出すためにロ…
私の紬の特徴といえば風合いにあります。 それはもちろん元々の紬糸の風合いの良さではあるのですが、ただそのまま使うだけでなく、細めの糸、太目の糸、繭から引いたシャリ感のある糸、真綿のふっくらした艶のない糸、精錬の度合いの違う糸、色合いの微妙に…
初心者が帯用の整経をしています。 綾をとっているところです。大事な箇所です。 正確に早く・・・ 細かいことを手とり足取り指導し、私が今まで培ってきたことの全てを伝えます。 私もそうであったように、昔であれば細かいことは言わずに「師匠や先輩のや…
私の元で紬織りの修業中のものには、シンプルだけれど技量を磨くにふさわしいものを織ってもらっています。 画像は緯糸の色や番手の違う3色(柿染の細い白茶、やや濃い太目の白茶、桜染の細いグレー)を1本交互に織り進む此手縞です。 歌で言えばメゾソプラ…
次に織るものを機にかける準備をしています。 作品集『樹の滴』の中に紬の制作工程のポイントを項目ごとに書いているところがあるのですが、ページが限られていて詳しくは書けなかった「経巻き」「経継ぎ」を補足しておきます。 上の画像は機にかける前の経…