染織家・中野みどりの仕事

「紬きもの塾」の記録や紬織、きもの、工芸、自然、平和を綴ります

初春のお慶びを申し上げます

 

初春のお慶びを申し上げます

 

毎年のことながら、年末の慌ただしさから一転、お正月はゆっくり朝酒、手作りお節で過ごしました。


お節は30日にきんとん、蒟蒻の辛煮、数の子、マリネ、なますなど、日持ちの良いものを作り、31日に残り13種類ほど一気に作りました。二人分の少ない量とはいえ、野菜料理が多いので下ごしらえに時間を要します。

連れ合いにも金時芋の裏ごしや野菜の洗い、皮むきなどやってもらいます。

 

50代の頃は大晦日まで仕事をしていて、お節と染色の仕事を同時進行させたり、懐かしいです。仕事の鬼でした。しかし、もうその体力はありません・・。

 

「お正月は鍋や釜、俎板、包丁などの道具も休ませてやるんだよ。」と母が言っていたことをいつも大晦日には思い出します。

休めない道具もありますが、人間が自分達の都合の良いように便利がって道具を酷使し、エネルギーも一年中、浪費しています。

全部はできませんが、道具や家電製品へも少し労りをもち、無駄な使用は抑えることは、省エネにつながる大事なことだと思います。

地球環境は崩壊の危機に瀕していますから。

 

さて、お雑煮ばかりは作り置きできませんが、小松菜、大根、人参は大晦日の最後に切って冷蔵庫へ。一番出汁も元旦の分だけは冷蔵庫へ。

朝、鍋に移し煮るだけにしておきます。質素な野菜だけのお雑煮です。母の味・・。

 

お節料理というほどのものではないのですが、鮭のマリネはもう50年作り続けている好物です。

まだ実家にいたころは、新巻き鮭というのをお歳暮で貰うことが多く、私が三枚におろしてました。焼くだけでなく、揚げて南蛮漬け、マリネ、酢で締めた鮭寿司、粕汁氷頭なますなど、すべて使い切ってました。

 

 

今は生活クラブで購入のスモークサーモンを使いますのでとても簡単です。

セロリ、玉ねぎ、人参、レモンや庭の酢橘を絞り入れ、オリーブ油やハーブで漬け込みます。最後に野菜で蓋をするように重ね、1日以上寝かせてからいただきます。

 

どれも3が日でほぼなくなるような小量ですが、飽きがこないよう種類はいろいろ作ります。

台所で立ちっぱなしですので、夕方には腰が痛くて大変でしたが、なんとか予定のものを作り上げました。
もう買えばいいのにと思うのですが、やはり自分の味付けはホッとします。


また、料理は素材を選ぶところから始まり、全体の味付けや海のもの山のもの、柔らかいもの、固いもの、調理法も煮る、焼く、炒め、生など、様々な取り合わせも大事です。


段取りや煮加減をチェックしたり、同時にコンロを3つ使ったり、染色をしている時のように、頭を多方面に使うことは老化防止にもなるような気もします・・。
身体と意欲が続く限りは、年末のお節作りを続けたいと思います。

 

今日は小寒。まだ寒さはこれからが本番ですが、空に早春の光を感じます。
近くの公園も冬枯れのままですが、蝋梅が蕾をふくらませて、少し咲き始めていました。
逆光の中、蝋細工のような花びらのシルエットも透けています。

 

すがすがしい空気の中で、新たな仕事の構想を練ることは創り手として至福の時間でもあります。
善き着手と出会い、善き布を創ってまいります。

 

本年もよろしくお願いいたします。