染織家・中野みどりの仕事

「紬きもの塾」の記録や紬織、きもの、工芸、自然、平和を綴ります

2018-01-01から1年間の記事一覧

今年の締めくくりは――吉野帯と女わざ

今年も押し詰まってまいりました。 今年もたくさんの方にお世話になりました。ありがとうございました。 着物や私の紬織りに関心を寄せ、理解してくださる方との新たな出会いもありました。 今年最後の仕事は来年向けに緯吉野の帯の織り付けにかかっています…

第10回紬きもの塾「自然で楽に着物を着る」

第10回目の紬塾は紬などの着やすい着物を「自然で楽に着る」というテーマでした。 まずは下着や小道具について素材を見ての選び方、扱い方、また、着物の洗い張りをいつすればいいのかと言うような質問もあり、私の見解を述べました。 袷着物は基本的に洗う…

第8回紬きもの塾ー紬はかたもの?

個展終了翌日の日曜日は織りの実習「布を織る」でした。 今期3人の方も無事織り終えることができました。 受講者のみなさんももちろんですが、私もこの瞬間ホッとします。 設計通りの方、設計図を見ながら多少の変更を加えて織った方、メジャーは最初だけで…

「中野みどり展」終了しました!

梅染刺子織絣着物(ワッツにて) 秋の光から木々が葉を落とし、窓の外は冬の光に変わり始めました。 「中野みどり展」無事終了しました。 ご来場くださいましたみなさまありがとうございました。 新作を中心に展示いたしました。 今回の会場はコンクリートの…

中野みどり展-ギャルリーワッツにて開催中!

中野みどり展-ギャルリーワッツ(南青山)にて11月24日まで開催しております。 ワッツのアーティスティックな空間に展示させていただきました。 北窓から仄暗い光も落ち着きます。 本日のお客さまの着姿も素敵でした! 濃厚な「暁闇」と題した紬に、落ち着…

中野みどり展お知らせ(3)ー紬織り出袱紗

草木染め紬出袱紗「紫の中庭」 着物や帯の柄を決めるために本体に1~4尺ぐらいの経糸を加え用意します。 細かな経縞や、無地系の崩し縞などは余分はあまりなくてもいいのですが、織りながら経糸との兼ね合いを見ながら織る必要がある大格子、間隔の大きな…

中野みどり展お知らせ(2)ー草木染め帯揚げ

上の茶はシイ、ヤマモモ、アセンの重ね染で下3点はサクラ。美味しそうな色です。(^q^) 梨、カキ、ヤマモモなどで染めた縮緬帯揚げ。下3点はシボの細かい縮緬です。落ち着いた大人の深い色です。うっとりです。(*´∀`*) 紬のきものは帯や小物を替えることで…

第9回 紬塾「紬の取合せはおおらかで自由」

今回の紬塾では着物、帯、羽織、小物の取合せのコツ、揃え方、素材の選び方などの話しと、紬の取合せの実践を交えて行いました。 単なる色柄のコーディネートではない、自然感や異なる素材、色、ものの力を意図的に絶妙に合わせる日本の取合せは奥が深く、レ…

中野みどり展のお知らせ

来月19日から24日まで、南青山のギャルリーワッツにて個展を開催いたします。 画像はDM用に撮影したたものです。 着物は古い芭蕉布の小布から着想を得て、紬用にアレンジして織ってみました。 芭蕉布の透け感の代わりに糸味のある力強い糸を使った紬着物にな…

西村陽平作品に取合せてみました!

先日「床の間奪回レクチャー」を企画開催しました。メインの作品は美術家の西村陽平さん、井上まさじさん、井田照一さんの作品を使わせていただきました。講師は工芸評論家、かたちの笹山央さん。少人数でしたが、参加者からもとても素晴らしい企画と喜んで…

紬きもの塾 第5回「麻の伊達〆を縫う」ー運針から学ぶこと

今年は紬塾のスケジュールがかなり変則的になってしまい、23日は第7回「織りの準備」、翌24日 第5回「麻の伊達〆を縫う」と2日続けての講座となりました。ここでは運針について書きます。今までもほとんどの方が運針は出来ず、今年は運針にしっかり時間を取…

夏の終わり、秋の始まり―道端の花、実

最近、仕事の合間に工房周辺のウォーキングを日課にしています。 血行不良の解消に努めています。 そして歩きながら道端の草や木を眺めるのが何より楽しみです。 周辺には戸建ての住宅がたくさん建っていますが、玄関先には鉢植えのようなものばかりで木を一…

第3回 紬塾「とことん着尽くす」――『ぼろの美』額田昇作コレクション

「『ぼろの美』額田昇作コレクション」より8月最後の週にずれ込んでしまいましたが、第3回紬塾「とことん着尽くす」の講座を行いました。親から譲り受けた着物など古い着物の生かし方、更生の知恵など具体的に私の私物をご覧いただき説明しました。母の遺品…

暑さ対策(4)ーヘンプ手拭いで作る貫頭衣

夏休みは毎日縫い物や繕い、リメークなどをしていました。夢中で楽しい時間でした。 綿麻素材の少し長めの手拭い2枚で仕事着として貫頭衣を並縫いだけで縫ってみました。 胸のところだけ裏打ちをしてこれ一枚で着れるようにしています。 開いた袖口、裾、V…

夏着物と節糸紬半幅帯

この酷暑の中でもこの近江上布を3回ほど着用しました。麻縮ですので肌に触れている部分は風が通り涼しく、麻のUVカット効果で強い日差しも跳ね返してくれるように思います。ただ、帯周りは麻布といえども幾重にも重なり蒸します。私は時々身八つ口をパタパタ…

新女わざの会 主宰・森田珪子さんと梅干し

当ブログでも何度か書かせていただきました、女わざの森田珪子さんから「新女わざ通信N.16」と今年漬け上がったばかりの梅干しが送られて来ました。 下の写真の色の浅いオレンジ色のは杏です。梅酢で漬けてあるので味は梅干しですが、食感がサクっとしていま…

第6回紬きもの塾――柿、桜で染める

毎日最高気温を更新して今週月曜日には東京でも40℃を超えました。 この暑さの中、冷房無しで、染色をするのことに慣れない方たちが無事に作業を終えることが出来るのか、、とても心配していました。 暑さ対策、着てくるものなどについても前もって注意して…

百生やつるひとすじの心より

暑中お見舞い申し上げます 西日本を中心とする豪雨で多くの方が亡くなられました。 また被災して今も困難な状況の中におられる方々、ご関係の皆様にお見舞いを心より申し上げます。 東京も今年ほど厳しい夏はなかったように思います。暑さには強いほうですが…

第2回 紬きもの塾――糸の力、色の神秘

糸や色、布の風合いの話の回が紬塾の核になるところです。 布を見る上で、着物を着る上でも参考になるような話をします。 みなさんもとても熱心に聴講してくれました。 観察が大事ですので、まずは真綿や未精錬の糸、精錬後の糸、真綿紬の糸の様々もしっかり…

麻の肌襦袢&ローライズステテコ入荷と麻のバイアス汗取りのご紹介

麻(ヘンプ)の肌襦袢&ローライズステテコが麻福さんから入荷になりました! ご予約いただきました方には準備が整い次第、発送致しております。 肌襦袢の襟ぐり(繰越)は着物や長襦袢並み(くり抜いていません)になっていて、汗で襦袢の襟周りを汚さない…

第4回 紬きもの塾――真綿から糸をつむぐ

4月にスタートした「紬塾'18」は私の都合で2回お休みとなり、関係の皆様にご迷惑をおかけしましたが、ようやく昨日2回目の講座開催となりました。今年も3名の方に久米島式で真綿から糸をつむいでもらいました。2枚の角真綿(約3g強)を掛けました。上の真綿…

小さきものたち

今日は一日どんよりとした空、梅雨寒でした。 少し体調を崩してブログ更新も出来ませんでしたが、仕事に復帰して秋の展覧会向け着尺、帯の制作に励んでいます。 今朝、庭のねじばな(もじずり)を摘んで工房玄関入ってすぐの小さなニッチに飾ってみた。 小さ…

開講しました!

「第10期 紬きもの塾'18」が開講しました。 お陰様で10年目に入りました。 今期は遠方からの参加者もあり、また以前から気になっていたものの、今年、やっと日程が合ったということで参加してくださった方もいました。和裁をされる方、お茶、お香、日舞など…

3月の装い――此の手縞の紬

先月初旬の工房展へご自身で車を運転されお越しくださいましたお客様の着姿をご紹介いたします。 お母様の介護やお孫さん達の世話などここ数年の忙しさも重なり体調がお悪かったようですが、この日は久しぶりにわざわざ着物でお出かけくださいました。 春ら…

3月の装い――ものの美

寒さの残る3月初旬に工房へお越しのお客様の着姿をご紹介させていただきます。 ピンクベージュ地の縞着物は『きもの美巡礼』[森田空美著]の巻頭でご紹介頂いた着物で呉服屋さんでお求めいただいたものです。 縞は桜、ドクダミ等で染めた紫味のピンク系です…

紬の会(工房展)の着姿より――紬縞帯とショール

紬塾を受講してくださった方々も先日の紬の会にたくさんお越しいただきました。 ほとんど着物を着ていなかった方が、お手持ちのお召に私の紬帯を合わせて訪ねてくださいました。 着付け教室に通ったものの上手く着れなかった方ですが、塾受講後も一度ポイン…

募集受付3月12日(月)から開始!

「紬の会18」工房展が終了しました。展示会中は工房ならではの話や個別のご相談にも応じることができ実のある会となりました。ご来房くださいましたみなさまありがとうございました。 さて次は、[第10期 紬きもの塾'18]の募集受付が来週3月12日(月)から始ま…

「紬の会’18 – 風合いを愉しむ -」工房展開催中![6]

昨日のお客様のお一人が草木の色や紬の風合いに感激され、綾織のマフラーをお求めいただきました。 黒の上質のコートにピッタリの存在感を呈していました。「首から離したくない感じ」と部屋の中から巻いてそのままお帰りになりました。 春のコートはベージ…

「紬の会’18 – 風合いを愉しむ -」工房展開催中![5]

昨日から始まりました工房展(~3月4日)にご来場のお客様がお手持ちのオフホワイト系の着物に合わせて帯と小物をお選びいただきました。経糸にニュアンスのある複雑な糸を使った真綿系の秋冬向けの帯に合わせて帯揚げ1枚、江戸組紐の帯締も2本揃えまし…

「紬の会'18-風合いを愉しむ」紬ショールのお知らせ[3]

今回たくさん織りましたショール、マフラーのご紹介です。撮影は終わりまして、Webに上げるべく準備をしております。20日正午~櫻工房online shopにて販売を開始いたしますのでご検討ください。24日から3月4日の工房展示になるべくお越しいただき色や風合い…