染織家・中野みどりの仕事

「紬きもの塾」の記録や紬織、きもの、工芸、自然、平和を綴ります

第4回 紬きもの塾「運針で何かを縫う」

 

夏休みに練習してもらった“運針”を使って家にある端切れなどで何かを縫ってもらうという課題です。
それぞれ何を縫うか考えてもらい、布を探すところから、針や糸のことも自分で考えてもらいました。
今までの麻の伊達締めを縫うでは、私が生地も用意していましたが、数年前から自分で考え、家の中の使われていない布を見つける所からやってもらいます。


立派なものを縫いたいわけではなく、布に眼差しを向けてほしいのです。世の中に溢れかえる布ですが、戦前は貴重なもので大切にとことん使われたのですから。

 

また、今回は布を継ぎ足すやり方も時間を取りました。運針で縫い合わせた後、縫い代にキセを掛け、片側に倒し、その縫い代を一目落とし、あるいは二目落としで押さえます。そのことで縫い目が割れにくくなり、また、すくった針目がアクセントのようにもなりそこが魅力にもなるのです。

 

上の写真は母の婚礼の時の長襦袢だったのか?解かれた状態で遺っていました。その衽部分で胸紐を縫ったのですが、長さが足りなかったので接ぎました。

 

母のウールギャバのスカートから作った小さな椅子座布団も縫い代を片側に倒し同じように留め付けてあります。

綴じ口はあえて残り毛糸を目立つように綴じつけました。

 

 

そして、クケ台も、布をピンと張ることができますので、印付けやまつり縫い、この二目落としの時にはあるとやりやすいです。

奥の方は運針はできる方ですが、「クケ台もこれからはすぐ使える所に置いておきます」とのことでした。

母は普段使いの座布団や布団側、風呂敷などにいつもそうやって接ぎ合わせていました。このことを覚えると、小さな裂も捨てずに繋げればいいのだという気持ちになり、なぜか安らぎを覚えます。

 

また、接ぎ合わせることで、1枚の布から作ったものではない面白味やアート性も出ます。今回は麻の端切れを繋ぎ合わせ、キッチンタオルにした方もありました。斬新なものになりました。
接ぎや継ぎ、はもの創りの大事な考えだと思います。

 

今日は薩摩絣にやはり接ぎの入った半巾帯です。初期の頃に中途半端に残った経糸で織ったもので、丈が短いので侍結びのアレンジになりました。

薩摩絣は上質な紡績糸で織られた薄手の滑らかなもので、今頃の季節に相応しい風合いです。若い頃に母に借金をして買いました。

 

 

真綿引き出し糸という太い力強い糸で織りました。表裏両面色違いの重宝な半巾です。

 

 

作品集『樹の滴』を特別価格で販売中!/櫻工房オンラインショップ

現在新しい作品集の校正段階にありますが、発刊は12月初旬の予定です。
今回は本当に少部数ですので、予価12,000円ぐらいになります。
先行予約受付を来月初めには開始したいと思っています。しばらくお待ちください。

2012年に発行した『樹の滴』から14年経ちましたが、内容は色あせることのない普遍的な事を綴ったつもりです。紬塾に参加してくださる方の中には、すでに熟読してからの方も多いのです。
作る方にも、着る方にも参考になるよう書いてあります。

まだ読んでいただいてない方には新刊発売の前に是非お読みいただきたいと思います。


櫻工房のオンラインショップでは今月より特別価格で販売しています。
『樹の滴』―― 3,080円(税込)→2,800円(税込)※送料無料(スマートレター)

秋の夜長にネットを少し離れて、ページを繰っていただければと思います。

 

 

タイトル『樹の滴』は樹木の中に色があり、それを抽出して染めていますので、その色を取り出したようなフリーハンドのドットの刺繍を施した着物「樹の滴」を表紙にしました。

 

『樹の滴』より、桜染絣着物「蓮」

公募展入選作品。宗廣力三先生夫人の波緒先生から絣がよく合っているとほめていただきました。

 

 

この画像(口紅以外ノーメイク無修正💦)は作品集には使いませんでしたが、私もやはり若いですね。。(*^-^*)

 

 

 

国民の不断の努力を!!

 

残暑お見舞い申し上げます

 

東京は幾分涼しい日が続きましたが、また暑さがぶり返してきました。

 

7月28日16時27分頃、熊本県熊本地方を震源とする最大震度7という地震が発生しました。またそれにともなう商業施設でのガス爆発や工場のコンクリートの煙突崩落などもあり多数の死傷者がでました。
お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の皆さま方にお悔やみ申し上げます。
被災されたすべての皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復旧、復興をお祈りいたします。

 

NHKは国の不都合は伝えないようですので、SNSを通じて被災地の情報を得ています。

10日たってもまだ冷房のない避難所で雑魚寝状態の方々、お風呂にもまだ入れない方など…酷暑の中大変なことと思います。

首相は直接被災者と話すことはなく、選ばれた5名と面談し、被災者の「全部が全部ありがたかったです」、などのアゲアゲの感謝の言葉だけを政府プロモーション動画に入れて拡散していました。


日本は地震大国。いつ起きても不思議ではない状態です。しかし、災害対策はどこまで進んでいるのでしょうか?
自助、共助をまずしなさいと元総理大臣が平気で言う国です。何のための国なのでしょう。国民の生命財産をまもると選挙の時だけは言っていますが、とても守られているとは思えません。
防衛費だけはどんどん増やし、もう古くなった武器をアメリカから買わされて媚を売り喜んでいる現政権には辟易しています。

また、小泉防衛大臣の核兵器について、「タブーなく議論」すべきだとの発言なども非核三原則の見直しを示唆する発言として広島、長崎の被爆者、首長からも疑問視されています。頭の良くない方が防衛大臣というのは怖いです。度を越えています。

AIを使って、人が罪の意識も持たず攻撃する。

誤爆で幼い子供たちが殺されています。誰も罪に問われないのです。戦争が始まれば誰も止められないのです。だから戦争は始めてはいけません。

生身の人の言葉で外交し、戦争をしない関係を作らなければなりません。

意味のない戦争をやめましょう!戦争反対と声を上げましょう!!

 

昨日は81年目の広島原爆忌。朝、黙祷を捧げました。
二度と戦争の惨禍を繰り返さないために、私たちも”不断の努力”を意識してしなければなりません。
先月の七夕の時にスーパーの出口付近に笹竹が設置され、短冊も掛けられていました。
写真にある短冊に目が止まりました。


政治に関心のない国民では、権力者のいいようにされてしまいます。

日本国憲法のお陰の81年の平和な暮らしをこれからも守りたいです。戦争に反対します!

私は護憲の政党、人を判断して投票しています。

せっかく戦争を放棄した素晴らしい日本国憲法があるのですから、国民は為政者を良く監視し、それを守らない政治家、公務員には抗議をしなければなりません。


今、国会周辺で戦争反対、憲法守れとデモが多数行われ、全国に広がりを見せています。特定の政治団体とかではなく、普通の市民一人一人が立ち上がっています。

スタンディングという黙って駅前などでプラカードだけを掲げ立って抗議を表す人も凄く増えています。私も地元駅で見たことがあります。

 

こちらのサイトにデモ情報があります。地元地域や県名を入れて検索します。

私も都合がつけば、安保法制反対以来となりますが、参加したいと思っています。https://democalendar.jp/


とても厳しい状況にありますが、平和で健康に文化的な暮らしができるよう民主主義を自由を憲法を意識して護りましょう!

愛する人を守るのは武器ではなく、戦争反対の声を上げることです。

 

さて、私は今年に入り作品集の制作に勤しんでおりました。
年内には発行できたらと思っています。
少部数限定ですが、ご希望の方には行き渡るよう考えています。
発行の日程が分かりましたらお知らせいたします。

 

トップの画像は、先日の外出の際に小千谷縮に拙作「蝉時雨」を合わせました。

帯留めは、連れ合いが取材で訪れた沖縄の石垣焼窯元で選んでくれたもの。

石垣の海の色でしょうか?深い青です。草木染の私の帯ともよく合います。

 

夏着物は十分気を付けて、体調とも気温、湿度とも相談してきましょう。

下着は麻が一番です。木綿を着るとお腹周りに汗疹ができます。


さて、工房は8/9~8/16まで夏季休業となります。

みなさまもどうぞご自愛の上、良い休暇をお過ごしくださいませ。

 

 

 

 

紬塾第3回「「とことん着尽くす― 着物の更生・運針」

紬塾第3回「「とことん着尽くす― 着物の更生・運針」を開催しました。

いつものような話ですので詳細は割愛しますが、去年のブログ

tsumugi-midori.hatenablog.jp

もよろしければご参照ください。

 

あまりブログでは触れてこなかった点では、着物を着るなら、尺指しに慣れようという話もしました。
持ってない方は買ってくださいね、という話をしたら、全員が持っていました。(*^^)v

紬塾としては珍しいことです。(^^)/

竹製の物指しの生産も減ってきているようです。


センチメートルで着物や帯の寸法を覚えるよりも、鯨尺の方がシンプルで覚えやすいです。

着物は1~2mmの多い少ないを気にするまでもないですし、メートル法に直したければ、1尺≒37.9cm 大まかには1尺を38cm、1寸=3.8cm、1分=3.8mm。更に大まかに、1寸は約4cmと掴んでおけばいいと思います。

慣れれば何ということはないです。

 

布をとことん使う話もしたのですが、戦前の暮らし、戦後も暫くは布を大事にしました。使えるところは小さな布になっても接ぎ合わせ、別布を足すのは当たり前のことだったと思います。

今は自治体で古布ゴミを分別するところも多いと思いますが、まだ着られる服をゴミに出すというようなことはあり得ませんでした。


また、当時は浴衣というものが、夏の衣料としてまだ残っていましたから、その使い古しをおしめにするのは当たり前ではなかったでしょうか?

その後昭和40年代頃は新しい晒から、出産前におしめに縫うということを私の姉などはやっていました。
さて、そのおしめを縫うのはまさに運針が必要なのです。

 

今期の方はご自分で針仕事をなさる方も多いのですが、「運針」はできないと言うことでしたので、最後の10分ほどの時間でしたが、手ぬぐいなどに糸をつけない針で、型を覚えてもらいました。
驚くことに、みなさん吞み込みが早く、いつも一苦労なのですが、助かりました~。
次回の10月まで、自宅で今度は糸を付けて練習してもらいます。
成果を楽しみに拝見します。(*^^)

 

そして、それぞれの方の日々の中で、とことん使っているか、環境に配慮して暮らしているかを伺いました。

みなさん”意識高い系”の方ばかりで、私も勉強になることがありました。

衣食住に分けて、いくつか挙げてもらいました。

 

衣は、買う時によく吟味して、良いものを選び、繕いながら長く着ている。あるいはリサイクルのものでもブランドの縫製や質の良いものを選ぶ。手縫いの服を家庭着にしている‥など。

食は、添加物のないものや、手作りの保存食、生ごみ用のプランターを使っている。コーヒーフィルターを使い捨て用ではなく、晒を使っている、自家用に野菜を無農薬で育てている・・など。

住ではエアコンの使用を抑えるために簾を2重にして使う、涼しい衣服を手縫いしている、米のとぎ汁を洗いものや植木の水遣りに、風呂残り湯も散水に、合成洗剤は使わない、石鹸かアルカリ剤など。ふのりのシャンプーという方もありました。

空き箱や包装紙も何かに再利用。

 

いろいろ他にも着物に関することもありましたし、素晴らしい取り組みと思います。

結局、「3R」と言われる、1.リデュース、2.リユース、3.リサイクルをしっかり実践されていると思いました。

この話の締めは、今回は時間がなくできませんでしたが、最終回にでもしたいと思います。環境の話は着物の創作や、着ることと関わってくる大事なことなのです。

 

時間がなくて私の取り組みの話はあまりできなかったのですが、食品や雑貨類などは生活クラブで購入しています。生活クラブは安全性と、国内の生産者を購入することで支援する、みんなで支える仕組みになっています。

消費材の入ってくるピッキング袋は回収され、また作り替えられます。チラシ、注文用紙も紙製品にリサイクル。リターナブル瓶、牛乳瓶、卵の紙パックはリユースされます。返却には洗ったり、シールを切り取ったり少し手間はかかりますが当然のやるべきことと思います。

あと、海や空気を汚す、マイクロプラスチックもとても気になります。妊婦の血液からもプラスチックが検出されているといいます。プラスチックを可能な限り減らす努力をしています。

ポリ袋を荷物の発送など仕事で使うもの以外で買うことは滅多にありません。冷凍保存用に食品用のものを10年に1回くらい買いますが、安易に使わないよう気を付けています。ラップも5年に1本買うくらいです。外出でもペットボトルは滅多に買うことはありません。マイボトルを持参します。洗い桶はアルミやステンレスを使っています。

食パンや、袋菓子などの空き袋は生ごみを捨てる時に再利用しています。

ゴミ捨ての為にわざわざ新しい袋を買うのは無駄です。

 

束子類はほぼ天然素材です。固いタイプと、棕櫚の柔らかいもの、セルローススポンジや笹和紙を台所では使っています。洗濯ネットは気になるところですが、洗濯回数を減らすことで抑制しています。

洗剤は炭酸塩(アルカリ剤)と純石鹸です。台所も固形純石鹸と磨き砂と重曹、クエン酸です。

柔軟剤は香害問題が言われて久しいですが、この近所からも柔軟剤の臭いがしてきて、とても困っています。小さな子供やペットには特に有害なものですが、どうしてこれほど情報のある時代に無知なのでしょう。自分の知りたい情報にしかアクセスしないネット社会のせいでしょうか?

柔軟剤は使用をやめても洗濯槽にこびりついた(業者呼ばないと取れない位)柔軟剤がずうっと臭い続けます。マイクロプラスチックも含まれていますので、川や海を汚します。処分するときはぼろ布や紙に浸み込ませ、燃しゴミとして出してください。

洗濯バサミは戸外には出しっぱなしにしないようにし、劣化してきたものは燃やせないゴミに出します。

環境問題に関心の高い議員や政党、企業を選ぶことも大切です。ただ、今や時すでに遅しの感もありますが、諦めずに・・。

今までも紬塾に来た方で、あまり環境のことを考えていなかった方が、考えるようになったと言ってくれ、良いことだと思っています。

 

 

 

 

さて、床の間には庭の紫陽花から2種、手毬咲きを活けました。

絵は、岸野魯直筆「蟹」です。荒い糸のタイ木綿に描かれた作品です。かなり滲んでいますが、「蟹」を感じさせます。

 

私はこの回には必ず着ている此の手縞と、着物から仕立て替えられた、芭蕉布の帯を合わせました。
大小の十字絣の飛び柄も美しいシンプルな帯。

いつものごとく、着付けがあれ?ですが・・これは参考にしないでくださいね。^_^;

 

 

 

 

 

 

第2回紬塾「糸、色、織」― 紬織りの糸・草木の染色・織の映像を交えて


紬糸や草木で染めること、着物や帯としての織物の風合い、堅牢性について解説。
繭から糸を繰りだし、また真綿から糸をつむぎ出すワークショップもしましたが、みなさんの真剣な様子です。


この感触、感覚、とても大事です。いい織物を織るために、いい着物文化を継承するために。


糸や布と関わる仕事をする方もいらっしゃいますが、みなさんあまり繭1粒を見つめることはないようです。

 


織ることはここから仕事が始まるのです。最初に蚕さんが吐き出した糸1本からです。
黒いトレーの左端に蚕の吐き出した糸の営繭曲線が確認できます。


そしてその糸の風合いや強度を損なうことのないよう仕事をしなければなりません。
春繭がいいとか、国産だからいいとか・・、それ以前に、命あるものを人間の都合で利用しているのだということとまず向き合わなければならないと思います。

 

色も草木の生木の状態から抽出する際に、それぞれのチップの状態も違いますし、
何分煮だせばいいとか、みんな違います。自分で状態を観察していくしかないのです。
そんなことも具体的に話しました。

 

織りも映像を見ながら説明しましたが、最初に話している蚕の1本の糸を思わずして、風合いのいい織物は生まれません。私の頭の中はすべての工程にあの最初の糸1本の形があるのです。それが分かればすべての理解に通じるのです。


今期の方には、「樹の滴」を熟読してくださって、自分が目指したいことはこの中に在るとおっしゃる方もいらっしゃるのですが、織物や糸に関わるお仕事の方々にも参考になるようにヒントはちりばめてあります。読み解けるかどうか・・です。


現在、仕事の最後の集大成として、作品集第2弾を企画中ですが、結局「樹の滴」に14年前に書いたことは、今もゆるぎなく伝えていくことができます。まだの方は是非「樹の滴」をご一読下さい。

 

さて、この回に着ることが多い、色褪せた40年近く前に織った藍の小格子を着ました。作品集「樹の滴」の中でもエピソードを綴っていますが、自分用としては初めて仕立てた紬です。洗い張りも、表裏も返して着続けています。色も褪せてきましたが、藍染めの薄い色は、販売用には難しいものであることも話しました。

風合いはとても滑らかでよくなっています。


夏日でしたので、帯は半巾帯に。

太い真綿引き出し糸でかなり前に織ったもの。

短めなので、侍結びにキリッ。( • ̀ω•́ )キリッ✧

半巾帯もこれからの季節、活用しましょう!

 

紬塾では、毎回、簡易な床の間ですが、ジャンルを問わず、アートを飾るようにしています。
それだけでもいろいろ話ができるのですが、普段はその時間の余裕もなく、見ていただくだけになりますが、時々質問を受けることもあります。


この日は「納涼図屏風」で有名な、江戸初期の絵師、久隅守景の「蜆図」を掛けました。



表具も当時のままで布の風合いも素晴らしい。砂浜に足を入れた後姿のおじさん(おじいさん?)の構えが良く表されています。さあ獲るぞ!という”気”がこちらに伝わります。

 


花は庭のウツギとヤマアジサイ。暴れた枝ぶりのウツギは活けるのが難しいですが、ちょうど見頃でしたので。

 

卯の花の、匂う垣根に、…(^0^🎵

 

 

 

 

第17期「紬きもの塾26」がスタートしました!

 

第17期「紬きもの塾26」がスタートしました。

今期も5名の方と行います。
今年も北陸、関西など遠くからわざわざ参加してくださいました。
お近くの方にせよ、この敷居の高い紬塾へ勇気を出してお越しくださり、感謝申し上げます。


みなさんに自己紹介をしていただきましたが、それぞれの方が自分の気持ちや仕事の本質に触れたいのだということだと思いました。ただ着物や紬が好きとか、知識を得たいではない、織物や着物を通して自分と向き合いたいのだということを感じました。

 

お一人、第1期2009年の紬塾に参加された方が2回目の参加となりました。

初回はテストケースのようなところもあり、当時からすると、内容も盛りだくさんになっていますので、また新鮮な気持ちで聴いてもらえると思います。

 

毎回同じことを申しますが、紬塾は知識を深めるというよりも、自分が観て触れて体感してもらうことを重視しています。自分が、何か気づきや発見があればよいと思います。

 

そして、いつものように桜染めの2タイプの私の私物の着物を羽織ってもらいました。
自然光だけで自分に似合う色や風合いの違いなどを見てもらいました。
畳まれた状態と羽織った時とで色も布の光沢、表情も違うことに驚かれていました。

上の写真は少しトリミングしたりして、顔がはっきりしないようにしていますが、みなさん、初対面の方同士が緊張から解かれる瞬間でもあります。
    

 

さて、いつもと同様、初回の私の装いは、修業時代の最後に、宗廣先生から一反分の真綿を頂き、母の為に夜なべでつむいだ太い糸で織った井桁絣の着物。染料は乾材の阿仙と丹殻、藍です。もの創りの原点、私の原点となる紬です。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                           木綿の紺絣の一番オーソドックスなものは井桁絣か蚊絣と思いますが、その基本技術を修業の最後に確認したかったのです。基礎は何事においても大事なことだと思います。

みなさんにもしっかりしていて柔らかな風合いを触って確認してもらいました。
織りの密度や糸の太さ、糸の性質などと関係します。
もちろん織り方の良しあしもありますが・・。
そういう技術の核心となる部分も含め、次回からお話しします。
 
帯は半巾帯プロジェクトで10本織った内の最後の1本です。
最終的に自分用になりました。一本がひと柄で、締め方によって色柄が違ってきます。
締めるには難易度がかなり高い帯です。(^-^;

 

 

床の間には山口長男の水墨画「群」を掛けました。春、草が萌え始め馬や羊などの草食動物が美味しそうに草を食む姿を想像します。

 

紬塾では毎回床の間の絵を掛け変えています。

また庭に花のある時には生けることもあります。

この日は庭のリンゴが花を咲かせていましたので、一枝手折ってきました。

江戸切子扁壺花器は小川郁子作。


部屋には何かしら花を飾りますが、立派な生け花ではないのです。今なら庭の草々です。季節を部屋の中でも愉しみたいです。

 


今期も充実した会になるよう務めますので、ご参加のみなさまよろしくお願いいたします。

 

紬きもの塾主宰/中野みどり

 

 

 

 

第17期「紬きもの塾26」受講生募集は3月6日(金)から受け付けます

先日紬塾「開催のお知らせ」をしました通り、3/6(金)より受講生の受付を開始いたします。HPをご覧の上、お申し込みください。 ※受付は終了しました

※定員に達しない場合、開催できないこともあります。

tsumugi-midori.hatenablog.jp

 

紬塾へは、着物に関心はあるものの、着付け教室へ通ったけれど、「ほとんど着ていない」、という方も参加されています。

着物を着方、着付けから入るのではなく、手織りの紬の布とはどんなものなのか、糸や色から、布をとことん使うことの魅力を知ることも大事なことだと思います。

また、着飾るためのファッションの着物というだけではない、人と着る物の関りを学ぶのも良いことです。

着慣れている方にとっても、一層着物への愛情が深まると思います。

 

不明な点がありましたら、HPの問い合わせからお問い合わせください。